火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

香川県ゲーム依存症防止条例可決

以前から話題になっていた香川県のゲーム依存症条例が可決されましたね。

 

togetter.com

全国一斉休校で、中高生が外出することすら目くじらを立てるよう大人もいるこの時期に、この条例を成立させてしまうあたり香川県議会センスないなあ、と思いますが以前から四国新聞との癒着が噂されていましたし今更後に引けなかったのかもしれません。

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全国的に非難されているゲーム制限条例だが、まず香川ローカル紙の四国新聞が昨年ずっと「ゲーム依存症対策」特集を組んでいた。結果、日本新聞協会賞まで受賞する。四国新聞のオーナーは平井卓也前IT大臣の平井家。社長は弟。

 

四国新聞が新聞協会賞を受賞した理由は、報道だけではなく、「小学校などへの冊子・DVDの配布や医療関係者ら対象の講習会、縄跳び大会の開催など、多種多様な」「実践的な取り組み」が評価された。同紙は長いキャンペーンで、紙面が社会を動かす、ということを示したかった

 

四国新聞のデータベースをみると、2019年の1年間で、「ゲーム依存」という言葉が含まれた記事は244件。

特集、キャンペーン、議会の動き、教育現場、医療・生活改善等、あらゆるページでゲーム依存の危険を報道し続けた。 四国新聞創刊130周年にあわせた、社を挙げた一大プロジェクトだったと言える。


当然ながら部数も減って行くだろう今後の地方紙の生き残りとして、報道+地域へのインパクトが重要だという戦略は理解できる。ゲーム依存対策のキャンペーンは、確実に新聞協会賞などを狙って地域を巻き込んだもので、狙い通りの受賞だった。

受賞後は、取引先に記念の特注カステラを配っていた。


そして、四国新聞の「実践的な」報道が最終的に条例という形で結実すれば、同紙としては「地域を変える」新しい地方メディアの姿を示したことになる。 条例は最近の話ではなく、大山議員は昨年から四国新聞を通じて意見表明していた。同紙はキャンペーンの趣旨に沿う彼の主張を無批判に載せ続けた。

 

 「メディアの誤りに政治が迎合」という最悪の組み合わせか。支那事変拡大の流れかよ。

 

何が凄いって、これコロナのせいで甲子園も中止になり、全国一斉休校で部活動もできないだろうこの時期に可決しているということなんですよ。

mainichi.jp

 子供の為にと名目が嘘であるということを明確に示してしまっているんですよね。

だって、子供の為ならば公園で遊ぶと大人から苦情が出るようなこの時期に成立を避ける筈ですから。

実施されるのは今じゃないにせよ博物館も美術館も休館中で大人でもストレスが溜まっているこの時期に可決、ですからね。

こちらで文化的な催しができなくなったストレスを嘆く人達の声がまとめられているけれど、うんうん頷いてしまいましたよ。

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なんか博物館や美術館や映画公開延期とかで、文化エネルギーで生きながらえてる系の人たち(私のTLに多い)がメンタル荒れてきてるな。。。ライブとか演劇に行けないとここまで来るか的な。

 

ほんと、文化ないと死んじゃう人たちがいることを実感するわ。 飯だけで生くるにあらず。


フランスの失業者認定ってすごくて、博物館や美術館やオペラ観劇の割引率がすごいのんだけど、理由がわかる。

失業したりなにか精神的に辛い時こそ、文化に救われる人種もいる、ってこと。

フードスタンプだけでは足りないものがあってそれが人間たらしめていると思う。文化なし、メンタル荒れる。

 

メシだけあればよい、屋根だけあればよい、贅沢言うな! という言論が圧巻していくような様にならないことを祈る。

なんとなく、いろんなことが「ぜいたく」「わがまま」「自分勝手」という言葉で責められて他人から殴られるトリガーになりそうな気配がする。

 

文化的な場所に行けないのもそうだけど、芸術家や文化を支える人達が悲しんでいる、苦境に立っているという事実がもう辛い。

 

わかる。ここ半年の自分。コンサート、映画、美術館、博物館などで精神面は救われた。あと、読書。図書館の閲覧場所は閉鎖されてるけど、インターネット予約で取りに行くことは可能なので助かっています。

 

「エンタメは、人間が生きていくうえで欠くことができないもの。遊びや楽しさがないと人間は壊れてしまう」

って言ってたのは、スクエニの社長だったかな? まさしくその通りやね。

 

独軍包囲下のレニングラードで文化活動が奨励されたのは「ただ生きているだけだと人は簡単に死ぬから」

さすが収容所群島のお国はよくわかっていた。

 

本当に必要な自粛なのかどうなのかのは、よく見極めるべきだけどね。選抜高校野球なんてやれば良かったと思うし、アウトドアな趣味ならせっかく子供も長期休学中なんだからどんどん親と一緒にやればいい。

登山やハイキングならいくらやったところでコロナにかかる危険性はほぼゼロだよ。今、一番怖いのは変な自粛ブームの方。

 

大人だってこれだけ自粛ストレスでうんざりしているんですよ。

まとめられたツイートで登山やハイキングなどのアウトドアならこんな時期でもできるだろう、という意見もありますが休校や自粛で売り上げが激減したことで収入ガタ落ちの企業って珍しくないんですよね。

それこそ政府が企業への緊急融資を打ち出す程度には珍しくない。

 

子供は親が思っているよりも大人に気を遣うから親が大変な時に我慢してしまう子がいるのは想像がついてしまうんですよね。

となると、親と一緒にアウトドアを今やれる子供がどれだけいるのか、という話になりまして。

となると今回の条例可決でこういう反応が出てしまうのは当然でしょう。(´-ω-`)

 成長して制限を脱したとしても 次は自分の子供を同じ目に合わせたくないかも 条例に納得できない人は「家庭を作るなら他県で」ってことになりそう。

 

若者に香川から出てくださいって自ら言って高齢化にしてるようなものじゃん。

 

汚い金の匂いがしてきそう。。 子供の娯楽規制するなら大人の娯楽を先に規制して見本見せるのが大人でしょ(適当)

 

たくさん反応頂いてるので思ったこと言いますね 公園などで遊べばうるさいと言われる世の中。 ゲームは家庭で環境があれば様々な人とも繋がれる。けどそれも制限付けられる そしたらなにをしますか?

単にゲームを抑えたから勉強する。にはならないです。 学歴はあってもそこら辺分からないのかな
 

臨時休校と60分制限で子供を容赦なく苦しめる大人の図

 

こういう大人は決まって「子供たちのためだから」って言うんですよね…
 

そもそも普段は少数しか集まらないパブコメで8割が賛成とか引っかかるんだよな。

 

資料の閲覧をさせないようにしたりしてて本当賛成数が胡散臭い数だよな。況して条例の範疇を超えてる訳だし

 

進路選択の際に地方から若者が出て行く理由は色々あるが、遊びに行く先がないとか民放が少ないとか、娯楽が少ないことは大きな理由の一つだよな。 自分なら全力で脱出する。

 

どうもある年代以上の人にはゲームを必要以上に目の敵にする人がいますね。(きっとゲームの前はマンガやアニメで、その前は映画や小説だったのでしょう)

私はゲームはほとんどやらないのですが、それでも今の子供達にとってゲームがコミュニケーションツールの一つになっていることぐらいは分かります。

今回の休校で保守的な県、革新的な県という各地域の地域性が見える化されやすくなったという話も聞いたけれど、それでいけば香川は県のトップクラスにかなり時代についていけないひとたちにはがいるようですね。

 

外へ遊びに行けない子供とゲームという組み合わせで、こちらのブログを思い出しました。ロンドン在住の方が自分の夫の子供時代の思い出を綴った記事です。

mograla.blog56.fc2.com

南アでアパルトヘイトが廃止されたとき、彼は10歳だった。
混乱の中、外に出ることを禁じられ、学校ですら休校になったという。
庭でいつも草木や芝の手入れをしていてくれた、優しいガーデナー、家事を手伝ってくれていたスタッフの女性、人種に関係なく、大きな歴史の変わり目に、皆で怯えていたと話す。

そして、それ以来、ゴードンの家族にとって、毎日の暮らしが大きく変わった。

 

 思うように外に出れず、家の中でジグソーパズルを何度も組み立てては、崩し、また同じもので遊んでいた彼の元に、思いがけない友達が現れた。

誕生日プレゼントに、じいちゃんばあちゃんが、ファミコンをプレゼントしてくれたのだ。

スウィッチを入れたゴードン、ぶったまげたと言う。

家の外に自由に出られない彼が、自由にゲームの中では、勇者になり、草原を駆け回り、きのこでパワーアップすれば大きくなれて、きれいなお姫様は「ありがとう!」とささやくのだ。

世の中にこんなすばらしいおもちゃを作る国があるなんてと、言葉を失ったという。

南アで寂しかった少年に、日本のおもちゃがどれだけ夢と希望を与えたか、私の主人は、どれだけでも語ることができる。どれだけでも、どれだけでも。

それ以来、ゴードンにとって、日本は憧れの国になった。

このおじいさまは香川の県議会と違って、引きこもらなければならない子供には何が必要なのかをきちんと理解していたようですね。