今回のコロナ騒動、エンタメ好きが比較的冷静なのは自分の好きな作品で擬似体験をしているからかな?と思ったりもします。
総理の記者会見の時の厚労省の様子を見て、「あ、これはシン・ゴジラだ」と連想した人がいるように、この状況って、「あの作品の、あの状況だよね」と思い浮かべる人がけっこう多そうな。
FBを見ても「復活の日」を読み返したり、映画を見直したりしている人はけっこういますものね。感染パニックものでなくても、こういう時の状況を連想する作品を多く持っている人はハッピーエンドにつながるパターンとバッドエンドにつながるパターンを両方思い浮かべることができるので「あ、これはバットエンドにつながるパターン」と自然と自分の行動を抑制できるのかな?と思ったりもします。
(それにしても3月頃はこの状況で「復活の日」を連想している人が多かったけど、この頃は「デビルマン(原作)」を思い出している人が多くて嫌だなあ。不安と疑心暗鬼が広がっているという点で「デビルマン」を連想するのは無理ないけど)
エンタメ好きの他に、山でも海でもネイチャーガイドに従って旅したことのある人も今回わりと冷静じゃないかな。
自然は、所詮人間の手に負えないから、手強い自然を相手にする時は、その道のプロとして自然を相手に学び続けてきた人を尊重する気持ちと信じ続ける胆力がないと簡単に命を落としますものね。
専門家といっても玉石混交だし、玉の専門家だって間違うことはあるから、信用しつつもその判断を冷静に観察することは必要でしょうが、いくら専門家だってパニックになった集団を率いて自然と渡りあうのは難しいでしょうしね。
それにしてもこういう時って「頭がいい」と「胆力がある」というのはまったく別ものだということがよく分かりますね。こういう持久戦に必要なのは胆力と状況を読み取る力なのだろうけれど、胆力がないと膠着状態をどうにかしたくて自分に都合のいい情報に飛びついてしまいそうですね。