火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

新型コロナと中高生の妊娠相談過去最多 

「中高生の妊娠相談過去最多」という記事で熊本市の慈恵病院が4月に病院の妊娠相談窓口に寄せられた中高生からの相談が過去最多の75件に上ったと発表してますね。

記者会見で副院長が

新型コロナウイルスの影響で学校が休みになって引きこもり状態になっている。その中で性行為の機会があって望まない妊娠になっている場合もある」

と指摘したとか。

mainichi.jp

慈恵病院は、親が育てられない乳幼児を受け入れる「こうのとりのゆりかご赤ちゃんポスト)」で全国的に有名になっているから中高生でも、どこかでその名を耳にしたことがある人が多いのかもしれません。

 

副院長は「性行為の機会があって望まない妊娠になっている場合もある」と指摘しているので、色んなパターンの「望まない妊娠」を想定しているような気がしますが、毎日新聞の書き方だと「十代の恋愛」だけを想定して記事を書いているような気がしますね、

 

新聞記者だと産科医や学校の先生と違って色んなパターンに遭遇することは少なそうだし、「中高生の望まない妊娠」というと「早過ぎる性」という方向で書きやすいのかもしれませんね。

(それを考えると「コウノトリ」や「透明なゆりかご」が出産や妊娠の色んなパターンを伝えたことの意味って大きいよね。(´-ω-`))

 

もっともこの記事を読んでそう考えなかった人達もいて、その人達はこういう反応をしてますね。

togetter.com

これさぁ…性的虐待の可能性ないのか? いくら休校になって暇だからって中高生の性行為機会が増えて妊娠相談が増えるとは思えんのだが…。 」

 

中高生の妊娠相談の増加につき、茶化す向きが多く悲しい。経緯は色々あるだろうけど、病院も心配するのは、特殊な環境下で望まぬ妊娠をした少女のこと。

家で恋人と会う機会が増えて行為を断りづらかったり、性的虐待が酷くなったり、心身共に傷つきながら一人抱えて悩む子が沢山いるのではという話だよ

 

中高生の妊娠相談がトレンド入りしてる この状況下でよく避妊もせずセックスしたな、って思ったのもそうだが、絶対相談件数の増加原因に強姦が含まれているだろうなあ・・・ この外出自粛の空気の中外部で被害を受けた件数は少ないだろう。

俺はロマンチストだからこんなことは言いたくないが

 

中高生の妊娠相談に関しては一面的な見方をしちゃダメ。 自粛期間に親がいないからというのはゴムしろ、ピル使えは当然だけど

性的虐待パターン、そもそも家に居場所が無くて売春パターン、リストラ倒産等による家庭の事情で...等様々考えられる。

 

中高生の妊娠相談ってトレンド見たけど、これ性虐待もあるんじゃね?って普通に思ったけど、どうなんだろ。

確かSARC東京の相談件数だと約26%が家族や親族からの性虐待で結構な割合。父親13%、親族・兄弟7%、親の交際相手5%、あとその他とか。

思った以上に困ったトレンドだね。

 ここで性的虐待を連想するのは何の不思議もなくてコロナ禍で家から出られないことでDVや虐待が増加するという予測が出ていて、実際に世界的に相談件数が増えているのですよね。

オーストラリアではDV対策資金として100億円投じると報道されているけれど、そこまでの予算をさけなくても対策を講じている国は多いでしょうね。

www.ganas.or.jp

www.afpbb.com

もちろんそれは日本でも例外ではなくて各地でDVや虐待の増加への対策を訴える記事が出ていますし、自治体からも相談窓口への連絡を求めてる呼びかけが出ています。

 

www.kahoku.co.jp

www.nishinippon.co.jp

www.okinawatimes.co.jp

www.jprime.jp

 

www.city.machida.tokyo.jp

www.city.maizuru.kyoto.jp

 またDVや虐待などの家庭内での性被害や十代の恋愛の他にSNS被害の可能性を口にする人もいますね。

www.jiji.com

 

性行為するとして実際その場所を提供できるのは誰か と考えると相手は大人の男の人なんじゃないかという気はする。 要はSNSで出会おうとしてる人達

こういう記事とか見ると発生源はそっちに思える。 勿論、親族間の性的虐待や学生同士のケースもあるんだろうけど

 

憶測ではあるけど理由は大きく分けて3つに分けれるかも…。
一つ目は性的虐待


二つ目は致す事を求められても断れない(致すのを否定すると好きじゃないんだ?と相手に揺さぶりをかけられて相手に嫌われたくない理由で半場諦め合意してしまうってケースも。これ場合によっては性被害だと思う)


三つ目は発情期真っ只中の年頃でやる事ないから致した、のどれかだと思うなぁ。


胸糞案件では家庭内での性的虐待により家に居場所がなくて家出をしたら、ろくでもない大人の口車に乗せられてしまい性的被害を受けるケースもある…。

 

家出した少女達がネットカフェの休業で追われて、彼女たちを喰いモノにしている大人たちにTwitterでそそのかれ、寝床の提供と引き換えに性的被害に遭ってるって話も聞きます。

 

中高生の妊娠増加という事実は一つでも、「何故、そうなったのか?」ということについては様々な理由が考えられる。

この記事を見て性教育の必要性を訴える人は多いし、実際として必要なことだけど、虐待や性犯罪は性教育の拡充では対処できない。

恋愛だって

「嫌なのに流されることがないよう性的同意やアサーションについて教えるべきだ」

という意見もあるし、それももっともな意見だけど、親の虐待から逃げ出して恋人や友達の家に転がりこんだ子が流されずに断れるか?というと難しい気がする。

想像力が必要なのだと思う、この記事を見る私達に。

何が必要なのかを考えることができる想像力が。

都内の婦人科で勤めていますが中絶手術の件数は増加しています。先月はおよそ200件でした。妊娠に至った理由も様々でしたね。

これが一番生々しい現実だなと思いながら働いています。

 

中高生の妊娠だけでなく、このニュースで相談できる場所があることを知る人が増えて、望まない妊娠の中には様々な虐待の可能性があることを想像して欲しい。
給食もなく、保護者が食事を準備しないなら、自分でできる方法で確保する子もいるはず。

 

性被害、避妊に失敗した女の子には、ピルコンというサイトが分かりやすい。電話オンラインで診療してくれる婦人科が見つかる。
未成年の子で、性的虐待他悩みの相談は、24時間子供SOS相談(無料)というのがある。
中高生の妊娠相談に騒ぐより、こういう情報広めようよ

この記事を見た人達からは、今困っている女の子達を心配する声が続く。

自治体の相談窓口が敷居が高いなら、他にも相談できる場所がある。

pilcon.org

 

me-x.jp

 そして心配なのは相談数が増えたことだけではなく、相談もできない状態の子が

いる可能性。

中高生の妊娠相談 性犯罪に巻き込まれたり性的虐待を受けていたりするというところまで視野を広げないといけないのはみんなもツイートしているけれど、相談もできない子がまだいる可能性まで考えていく必要があるよね

 

慈恵病院に電話出来るだけすごい。大人がかけてんのかな。それにしても電話できてない子がどれだけいるんだろ。

 

将来を悲観して死を選ぶだけはしないでほしい。ほんと。ただでさえ長期休業明けは多いから。

乗り越えて大人に相談さえできれば次の選択肢が出てくるはずだからほんと相談してほしい。

 どうか諦めず手をのばして欲しい。あなたが声をあげるのを待っている人はいるから。