火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

虹はみんなの上にかかる。

ニュースでサンリオエンターテインメントの社長のインタビューが流れていましたね。コロナ禍に直撃されている産業の代表選手として選ばれたのでしょうけど、さすがサンリオピューロランドをV字回復させた人。

 

ピューロランドって休園に入ってすぐの頃、無観客パレードを無料配信して「これが収まったら絶対行く!」と拍手喝采されていたけど、この人が社長だったら、いち早くああいうことするよね〜と納得してしまいました。

togetter.com

 

いやあ、このインタビュー録画したかったわ。以前たまたまニュースを流していたら魔夜峰央さんのインタビューが流れてきて

「えええ、こういうインタビュー流すなら事前に教えてよ!録画するから!」

 と思ったけれど、今回のインタビューも同じことを思いました。苦境の時こそリーダーの資質って出るんだねえ。

 

社員の心配を増やさない為に今がどういう状態であるかを隠さず共有して。今は借り入れが必要だけど、どうやって返済していくのか、そのマネタイズも考えて。

そうよねえ、こういう時こそ隠されている方が社員は疑心暗鬼になるよねえ。旭山動物園だって経営状態がヤバい。このままじゃ潰れるという危機感を職員が共有したからこそ、生き残りをかけての暗中模索が始まったんだし。

 

試行錯誤の結果、行動展示という方法に行き着いて人気動物園になったんだものねえ、などと思いながら見ていたのですが、途中から、ヤバい、このインタビュー録っておきたい、とメモを取り始めまして。

 

 エンターテインメントというのは不要不急ものではないと言われてしまうのですが、というインタビューアーの言葉に対し

「はい、不要不急のものではありません。今は出かける時ではない。ただ今くらい日常の中で心を光らせるもの、エンターテインメントが必要とされる時はないんです。」

「人の心の中にある自分の居場所がエンターティメントの役割です。みんな、今大変ですけれど、この大変な時に、誰がどういう行動を取っているのか、次の世代は本当によく見ているんです」

 インタビューアーが

「今、この状況の中で子供達はしっかり見ているということですね。」

 と繰り返した後

「最後に今皆さんに伝えたいことはありますか?」

  と訊ねると社長はこう答えました。

「ビューロランドでは『虹はみんなの上にかかる』と来てくれた人に言うんです。今降っている雨が止んだ後には、みんなの上に虹がかかる。伝えたいのはそれですね」