火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

竹中平蔵さんのベーシックインカム発言

予想外がなさ過ぎて。( ̄O ̄;) 竹中平蔵さん、期待を裏切らないなあ。

ベーシックインカム竹中平蔵が言い出したから要注意」と言われていたけど、見事に危惧されていたことを口にしてますものねえ。

 

 

あれでは、見た人からツッコミが入って当然だけど(だって、「ベーシックインカムがあれば年金も生活保護も不要」で、支給額として口にしたのが月7万だもの。

介護をはじめとする社会福祉によほど無知か、よほど関心がないのか、ということを

自ら曝け出していますよね)

 

これでは、社会保障費削減の口実にベーシックインカムを利用しようとしているだけと

言われても仕方ないよね。

 

 

同じベーシックインカムという言葉を使っても、竹中さんが考えるベーシックインカムと、竹中さんの言動を批判している人達が使っているベーシックインカムでは同じものでは、ないのでしょうね。

竹中さんが目指すベーシックインカムは、こういう社会を作る為のベーシックインカムのようですから。

竹中がいったことは実現されてきています。

この人は数年前からずっとこの論調。
(検索すると様々な場所で取材されている記事がでます)

政府はやる気満々。
世論を高めないと本当にやられます。

ちなみに、90歳まで働かせようとしています。

そんな先進国ないですよね。

 

president.jp

それにしても竹中さん、ベーシックインカムに関して

ベーシックインカム導入は『ショックドクトリン』でやるべき」とインタビューで答えているけれど、記者は、この発言にツッコミを入れなかったのかしら?

私はショックドクトリンというと、まず思い浮かぶのがナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」なんですよねえ。「惨事便乗型資本主義の正体を暴く 」という副題がついているあれ。

 

weekly-economist.mainichi.jp

 

あの本は、戦争,津波やハリケーンのような自然災害,政変などの危機につけこんで,あるいはそれを意識的に招いて,人びとが茫然自失から覚める前に,およそ不可能と思われた過激な市場主義経済改革を強行する.アメリカとグローバル企業による「ショック療法」が世界に何をもたらしたかを書いた本なのだけど、それを理解した上で「ショックドクトリン」という言葉を使っているのかしらね?(´-ω-`)

あれ、どう考えても今回の竹中さんのような行動に対して批判的な本なのだけど、

経済紙の記者だとそういうのを読んでいないのかな?

 

 

 

 

そりゃ、竹中さんの発言に対してこういう反応が出るよね。

 

 

この慶應義塾大学名誉教授は、庶民の暮らしや、高齢・病気等さまざまな事情で働けない人の状況を全く理解していないのでは?
例えば、ベーシックインカム7万円/月のうち、東京で一部屋借りるだけで、いくらくらい無くなるのか分かっているのでしょうか?」

 

月7万円って、アパート代で消えちゃうよね。

その上、年金を引き下げ、生活保護も極端に減額すると言うのだから、首吊って自殺する人が増えるんじゃないの?
血も涙もないな。

 

月7万円預貯金なしで、そこから各種保険料や家賃や光熱水費や医療費捻出して生活できるか、竹中さんが暮らしてみればいい。

その生活で1年生き延びられたら、現実的な案だと認めます。」

 

こういうの、これからまず言った人がまず一番先に一年間体験する制度にしません?(笑)
何事も体験しないと分からないですから。

そんで1ヶ月7万円生活(家賃込み)を民放で放送すれば、広告にもなるし、どういった生活が出来るのかも分かるので良いかと思います。

 

これが良いのか悪いのか判らんけど、80年代行革からの公共インフラや福祉の民営化など、本来国が責任持ってやらなきゃいけない事をどんどん国民や民間企業に押し付けてると思う。

まさに責任転嫁の為の業務放棄じゃね?

 

相変わらず、竹中式グローバリズムは凄いな。日本の雇用と経済を破壊した後は年金制度も?

強欲資本主義原理者は自分には甘いけど、他人には冷酷。

 

ベーシックインカムってそもそも所得関係なしに一律給付するシステムだから、所得で返金するとかそもそもベーシックインカムの定義から外れていますね。
そもそも最低限の生活を保証することで、より自由な経済活動を目指すものなのに、稼いだら返すではそれが逆に阻害されてしまいます。

 

これはベーシックインカムではないので騙されないように。

ベーシックインカムってのは経済を流すために消費者に金を渡すことであり、社会保障とは別建てでやらねばならないもの。

そこをごちゃ混ぜにしようとするのは緊縮狙いのクズ。

 

 

それにしても、ともかく社会保障費を削る為に、年金や生活保護を無くしたい人の目には、社会保障があるおかげで生活を立て直した人の姿は目に入らないのでしょうね。

togetter.com

 こういう言動にやすやす騙されることのないように、普通の人も難しいと敬遠しないで経済や社会保障のことを勉強しないといけないのでしょうね。