火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

狂犬病の致死率はほぼ100%です。

外苑前の鍼灸院が書いたコラムが話題になっていましたが、非難コメントが集まったせいか鍼灸院のブロクから記事が削除されたようですね。

 

 

 

狂犬病の予防接種は必要ない、狂犬病はお灸で簡単に治るから!」

 という主張を本当に信じていたのか、それともある種の人々に受ける為に営業として書いた記事なのかは分かりませんが、お灸が狂犬病対策になるのなら中国政府があんなに必死になって狂犬病対策をしませんよね?(−_−;)

狂犬病は発症するとほぼ100%死亡だし、中国では年間二千人前後が狂犬病で亡くなっているし。

 

獣医師さんが、こうして狂犬病の予防接種をしないことの意味を分かりやすくまとめてくれているけれど、書かれてから何年もたっても鍼灸院のブログのようにいい加減な記事が現れるのでは獣医師さんも大変ですね。

 

 

こちらの地図を見ると、日本に狂犬病がないということがどれほど貴重で薄氷の上に成り立っているか分かります。

 

 

日本と同じように数少ない清浄国であるオーストラリアも狂犬病を国内に持ち込まれないように動物検疫を厳しくしていますしね。

 

 

予防接種というと、すぐ副作用を口にする人がいるけれど、予防接種はデメリットを大きく上回るメリットがあるから行われるのに。

 

 

日本狼が絶滅した要因の一つに狂犬病があると言われているのですね。海外から持ち込まれた狂犬病に狼が罹患。

狼に噛まれた人が、皆死んでしまうので、神の獣だった狼の印象が大きく変わり積極的な駆除の対象へ。

ジステンパーなど他にも海外から持ち込まれた病と、明治以降の環境の変化によって狼絶滅。

 

厚生労働省が、こうやってQ &Aを出して注意喚起しているくらい今でも怖い病気なのですよ。

 


鍼治療は論文が結構出ていまして、質の高い無作為化比較試験もそれなりの数があるのですが、こういう風に無闇に万能感をうたう鍼灸院があると、その努力は台無しになってしまいますね。

東洋医学は、胡散臭いものじゃないのになあ。