火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

政治と女性

FBで八王子の市会議員が次回選挙に出馬せず、引退するにあたって書いた文章がシェアされて流れてきたけれど、内容を読んだら、なるほどこういう文章を書く人なら議員を辞めるという判断は正しい。

 

資質的に政治家に向いてない人が政治家を辞めるのは本人にとっても有権者にとっても幸せだろうな、と思いました。

 

あの文章、以前読んだ小野田議員のツイートと比べると政治家としての資質の違いがはっきり出ているのですよね。

 


「女性議員でないと女性の意見をだせないというような理論って、老若男女国民の声を背負って命がけで働いている議員に失礼じゃないですか?」

 

「私は性別は女ですが、私に一票を託してくれた老若男女全ての方々のイタコとなって思いを背負って政治家をしているつもりですし、女性といったって十人十色、独身もいれば既婚者もいる、子供がいる人もいるしいない人も。

立場や思いなんて人の数だけあって、性別でくくれるようなものではないのでは?」

 

「早朝から夜までまさに24時間戦えますか状態で土日も無し、年末年始も無し、という労働環境をプライベート捨てて望む女性は少ないのではないかと思います。

環境をそのままに、女性の数を均等にと無理矢理増やそうとしても良いことにはならない気がします。特に自民系は仕事に地域にどっぷりですし。」

 

「本当に女性議員を増やしたいなら、女性の立候補希望者が少ない中で無理矢理候補者の男女均等を目指すのではなくて『立候補したい、政治がやりたい』と思える環境にしていく事ではないのか」

 

市民運動の中に己の正義を信じて疑わない面倒で足を引っ張る人が一定数いることを割り引いて考えても、そういう面倒くさい人を上手くあしらえるしたたかさがなければ政治家としては不向きでしょうね。

 

だって政治やビジネスの世界って「男芸者に学べ」の記事が出る世界よ。芸者も幇間も客を手のひらで転がすプロフェッショナルですものね。

 

一流の営業は、客が自分が望んでそういう風に考えたと思わせるように誘導するが、誘導したことには気づかせない、とも言いますが、これ政治家にも必要な資質の一つですよね。

 

自分に一票を託した有権者の思いに応えて、目指すビジョンを実現する方に世の中を誘導する。

 

政治家は理想をもたないといけないけど、理想に溺れてはダメでしょうね。

目の前のどうしようもない現実にうんざりしながら、にこやかに笑みを浮かべて自分の目指す理想の為にはどういう手を打っておくべきか計算できる冷静さがないと。

 

男女問わず、そういうことをできる人が名政治家と呼ばれるのではないかしらね?