火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

鳥山明先生の訃報から見える出版社の差

 鳥山明先生の訃報に対して

「一週間前に亡くなって、御葬儀も終わって、お身内が故人との別れを惜しむ時間をちゃんと取れて、元編集者や著名漫画家からのコメントを取ったうえで少年ジャンプ公式が発表するまで死去の情報が流れなかったって、凄い秘密保持」

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「それだけ鳥山先生に人徳があり、鳥山先生の周りには信頼できる人物しかいなかった、ということなのだけど、海外メディアが一斉に速報で伝えたBigニュース、下手したら病院関係者から情報が漏れたっておかしくない。

3月4日に『SAND LAND』プロジェクトの発表会が行われている。この時点で、鳥山先生は亡くなっている。それを気取らさせず、公式発表の時まで鳥山先生の死を隠し通した集英社凄い」

「公式発表に載せるコメントを貰う為に訃報を伝えた人が、

 同時期デビューの親友でもある漫画家とゲームクリエイター

 子供の頃から熱烈なファンで『鳥山先生のような漫画家になりたい!』という夢を叶えたジャンプの看板作家。

 という誰から見ても『この人に事前に伝えるのは仕方ないし、絶対にここからは事前に情報が漏れないだろう』と納得できる人。

 その人達以外には現在進行形で仕事をしていたアニメやゲーム関連産業の人達や、『ドラゴンボール』で主役の孫悟空の声をあてていた野沢雅子さんでさえ8日に知ったという話が出ている」

 という徹底した情報管理。

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 比べるのも失礼だけど、「セクシー田中さん」の時の小学館の対応と比較すると全身全霊で作家をお守りします、という集英社のバックアップ体制の優秀さが見えますね。

 「セクシー田中さん」後の対応で、全てが後手後手で「ここでお茶を濁してこのままなかったことにしたい」という本音が見え見えの日テレに対して、

「セクシー田中さん」原作者急死を受け、ドラマ制作方針を説明したテレビ東京が 「原作者の意向は最大限尊重するというのが基本」

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 と記者会見で答えたことが称賛されていたけれど、こういうところに、それぞれの組織の姿勢や社内風土が出てきますね。