火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

視点を変えて見ることで見えてくるもの

この動画、少しでもロシアの歴史を知っていると、その通り過ぎて面白くて仕方ない。

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人にトラウマがあるように、国にもトラウマがありますよね。

国のトラウマが強く政治に現れている国といえば、まずイスラエルが浮かぶけど、ロシアのトラウマも相当なものですよね。

独ソ戦」めちゃ面白い本だけど、少し硬いと思う人は、「同志少女よ、敵を撃て」を読めばいいんじゃないかな?

 

 

あの本が、この時期に出ているのって何が起こっているのかを理解したい人には僥倖よね。

文字ばかりの本がきついと思うなら「戦争は女の顔をしていない」がコミカライズされているから、それを読むとロシアのトラウマと、そこからくるロシアの論理が理解しやすいんじゃないかな?

このロシアのトラウマと、そこからくるロシアの論理って日本もかなり影響を受けてますよね。

 

シベリア抑留って、本音のところは労働力確保の意図もあったんじゃないのかな?と何の根拠もなく思っていて。

独ソ戦で、ソ連内の生産力も労働人口もガタガタに減ったから、日本人捕虜を労働力として確保しておきたかったんじゃないかなぁ、という気がするんですよね。

同じシベリア抑留組でも技術者や職人には、ましな境遇を与えているし。

(おざわゆきさんの「氷の拳」でも、若き日のおざわさんのお父様が、学生だったので何の技術も持っていない自分と比べて、召集前は靴職人だった人が、部屋の中で仕事をして扱いも良いことを羨ましく思う場面がありましたね)

戦争で負けた側の人間を奴隷として勝者側が使うというのは古来からあった話で、それを20世紀にやるなよ、とは思うのですが、ドイツ相手に殲滅戦やったばかりで頭沸いている人間に、そんな論理通用しませんしね。(収容所内で思想教育もしてるから、そんな単純なことでは、ないことは理解していますが)

 

ベルリン陥落の時のソ連兵の残酷さをどこかで読んだ気がするけど、ソ連側からすると祖国を焼け野原にしたファシストに対する復讐戦だからなあ。

対ドイツ人に比べると、対日本人はまだマシなのかも、と思う程度には敗戦時のドイツへの悪感情が凄い。

(少なくとも日本人の場合、収容所外の民間人は境遇に同情して、こっそり差し入れしてくれる人がいたし)

 

それにしてもウクライナ問題、ロシアではロシア将校協会が「ウクライナ侵攻に反対」しているのに対し、

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アメリカでは冷戦期に対ソ連封じ込め戦略を立案した外交官がNATOの東方拡大に

アメリカ外交の致命的な誤りだ」 と指摘しているのが面白いなあ。

どちらも状況をよく理解している現場の人達は、国の為にリアリズムで考えるのですね。