火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

ロシアの地方の疲弊から見える戦争の光景

ロシア語が分かる方が訳してくれたロシアの地方紙から見える取り残された地方の疲弊っぷり。

こういうのを見ると戦争開始以来、ロシア語学科を希望する学生増えているという話は良いことだと思いますわ。

ロシア語を訳してくれる人がいなければ、こういう記事は読めませんものね。

togetter.com

それにしても大国内の格差の大きさって共通するものがありますね。中国で北京人に「田舎者は犯罪者が多い」という偏見があるのも都市と地方の豊かさの差から起こる犯罪を耳にしているからでしょうし、アメリカの地方の疲弊や閉塞感は映画やルポタージュで記されていますものね。

どの国も日本と比べて、上は飛びぬけて、下は底がないというのは大きな国だと国家を動かすのに、中間層以上の人材だけで足りるから下を見捨てた方が効率がいいとなるのかな?

それにしてもこういう環境にある若者が徴兵されたと考えると、そりゃあウクライナで何が起こるか分かるよね。(´-ω-`)

読んでいたら「虐待された少年は何故、事件を起こしたのか」や「ポバティー・サファリ」を思い出してしまいましたよ。

 

「貧困という文化」で育った子供が犯罪を当たり前のこととして育つ光景。虐待された子供を救うことが、将来の犯罪被害者を減らすことという主張は共通していましたね。

 

そして、この光景とロシアのネットメディアが誤って公表したロシア側の損害を見ると、予想外に被害が大きくなってしまってもロシア側は動揺しないのだろうな、と思うの。togetter.com

このデータがどこまで正しいのかは、分からないけれど、このデータを見てこうツイートした方の言葉は正しいでしょうねえ。

いまウクライナの戦地で戦ってるのは貧困層の若者と少数民族の若者。そして減るのは社会的に重みになってる貧困層少数民族の若者。

ロシアの社会ではお荷物になってる層の人達だから減ると福祉の負担も減るから助かる面もあるのよ

どういう階層が兵士になるのか?ということを考えてしまうと、この言葉は正しいでしょうねえ。

既にアフガニスタン紛争による死者を越えてしまっていても、国にとっては切り捨ててしまっていい層なら、ロシア国民はともかく、ロシア国家は気にしないでしょうねえ。

ウクライナ側も国家存亡の危機だから、ロシア側が双方が納得できる条件で停戦に合意するまで戦争は止めないでしょうし、この戦争いったいどう落としどころを見つけるのでしょうね。