火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

カクテル「雪国」考案、井山計一さん死去

日本発のスタンダードカクテル「雪国」の考案者、井上計一さんが亡くなられたそうでです。

お年を考えると無理はないのだけど、やはり残念。ご存命のうちにケルンに行きたかったなあ。

www3.nhk.or.jp

 「YUKIGUNI」を見て、「雪国」の考案者がご存命で、しかも現役でバーテンダーをされていると知って、是非これは行ってみたい!と思ったのですが、なかなか酒田までは遠くて。

しかもコロナが始まってしまうと、世の中旅行に行くという雰囲気ではなくなってしまいましたものね。

 コロナが収束したら、井上さんを追悼しにケルンに行ってみたいです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

yuki-guni.jp

 

映画『YUKIGUNI』予告編 - YouTube

理不尽には抗う 

デンデラ」が無料公開されていると知っておおお!と喜んでしまった。

知った人達のこの盛り上がりがうんうん、納得出来てしまうんですよね。

なに!?デンデラ観たことがない!?今すぐ観な!!!!

山に捨てられたババア50人が必死にサバイブしながら、捨てられた村に復讐する話なのですが、とにかく出て来るババアが全員かっこいいのなんのって。

熊の片目を潰す浅丘ルリ子や、隻眼の倍賞美津子が観れるのは間違いなくこの映画だけ!

 

デンデラはただのネタ映画じゃないよ 姥捨て山を描いた『楢山節考』って映画があって、その監督の息子がデンデラの監督だったり、楢山節考に出てる倍賞美津子デンデラで繋がりを匂わせる描写があったり、PVでも老人を山に捨てる倫理的是非とか描いてて 蓋を開けたらババァと熊のデスマッチですよ

 

楢山節考」のその後を描いたような映画「デンデラ」鑑賞。草笛光子の100歳は元気すぎて無理あるし、倍賞美津子はパイレーツみたいな眼帯してるし、デンデラを襲う熊は良く出来た気ぐるみレベルだし、有名女優大勢使いすぎて逆に安っぽくてツッコミどころ満載なんだけど100点中80点あげたい。

 

デンデラはツッコミどころ多いけどそれを上回ってカンストするパワフルな戦うオバアたちが見られるのでおすすめ

 

こんな映画、もう二度と撮られんやろなって映画は世の中にいくつかあるが、デンデラは間違いなくその一つやで。

 

togetter.com

  世の中には、理不尽なことは沢山あって「仕方ないんだよ。そういうものなんだよ」と納得させられてしまいそうな時「そんなの納得できるか〜!━━━ヽ( `皿´ )ノ━━━━!! 」と理不尽に抗う人達の映画を観るのはいいと思う。(^O^)

gyao.yahoo.co.jp

 

ヤングケアラーという形の虐待

これも虐待の一種だと思うけど、とくに女の子だと「家族の為に」「親孝行」という美名の元に当然のことだと思う人もいるのでしょうね。

www3.nhk.or.jp

しかし、母親には

「お父さんは海外、私も日中働いているのよ。介護をできるのはあなたしかいないでしょう」

と言われたといいます。

その時の気持ち、母親のことについて、アオイさんはこう打ち明けてくれました。
アオイさん
「私の家は祖父母が親のような存在で、母親は仕事ばかりで育児も家事もほとんどしていませんでした。

介護についても無理解で実際、なにもしてくれませんでした。腹も立ちましたが、親がお金を稼いでくれていたので、私がするしかないのかなと」

これ、虐待だよねと思うのは親の言葉が、まんま仕事を理由に妻に介護を押しつけている夫の言葉そのものなんですよね。

これをやられて家庭崩壊や熟年離婚につながった話なんて、ゴロゴロあるもので介護は妻一人に背負わせるのではなく、夫婦で力を合わせて行うものというのが常識になりつつあるのに、親が自分より力関係で弱い子供に向かって言っているのだものなあ。

自民党のー憲法24条の改正草案、あれ普段与党支持の人も「あれが通るなら支持をやめる」と言うくらい問題視されているんですよねえ。

社会保障費の増大もあって、福祉を家庭に押しつけたがる政治家や学者は多いけれど、虐待問題に関わってきた人達は

「虐待される子供が逃げること禁ずる法を成立させる気か」

と怒り狂っていたなあ。

まあ、憲法24条を改正させたがっていた人は虐待に苦しむ子供の姿なんて目に入らないでしょうけどね。(´-ω-`)

こうした生活の中でも、アオイさんが諦めたくなかったものがありました。大学への進学です。

祖父母の介護は、いつかは終わる。介護を理由に大学への進学を諦めたら、自分の中には何も残らないような気がしたからです。

だから、どんなに介護が大変でも、家事が忙しくても、祖父や祖母の枕元で、時間を見つけては問題を解きました。

その結果、念願の第1志望の国立大学に合格することができました。「うれしい」久しぶりに心の底から喜びました。

しかし、合格を伝えた両親から言われたのは、「残念だけど、行けないのわかってるよね」ということば。

覚悟はしていましたが、両親は大学の合格を喜んではくれませんでした。

第1志望の大学は、県外にあったため、両親たちは祖父母の介護を理由に反対したといいます。

進学したいと何度も訴えましたが、最後まで両親は認めてくれませんでした。

結局、アオイさんはこの大学への進学を諦めました。自宅に届いた合格証書は泣きながらシュレッダーにかけたといいます。

 虐待というと暴力や性虐待など身体に与える虐待を連想する人は多いけど、虐待問題に取り組んでいる人達からは経済虐待についても問題視する声があがっているのですよね。

これ経済虐待ということが、どういうことなのか理解しにくい人にとっては格好のいい事例ですよね。

アオイさんが、祖父母の介護をする中で、唯一救われたと感じた時があります。


高校3年生の終わりごろ、はいかいして保護された祖母を迎えに警察署に行った時のことです。

アオイさんから状況を聞いた警察官は「ひとりで見るなんて無理だよ、つらいに決まっているよ」と言って、相談窓口を紹介してくれたのです。

このとき初めて、介護保険制度を使ったサービスを受けられることを知りました。

これ、家族は「介護の為に希望大学への進学を諦めるのは当然」という対応なのに、他人は置かれた境遇に同情して支援を受けられる方法を教えてくれたというのが、この手の問題の典型パターンで嫌になりますね。

それにしても百歩譲って、仕事があるので介護を子供に頼らざるをえなかったにせよ

子どもの負担が減るよう介護サービスの利用法を調べることくらい親ならできたと思うけれど、それをしなかったあたり、この親にとって育児も介護もアウトソーシングして人に任せるもので、育児は妻の両親が、介護は娘がするものだから、自分の時間を割いてまですることではないという姿勢が見えてしまうのですよね。

介護をしていた時は、つらいことが多かったといいますが、大変なことばかりではなかったといいます。唯一自分の居場所を感じられた瞬間でもあったといいます。
アオイさん
「食事を作ったり、洗濯したりすると、まれに祖母から『ありがとう』って言われるんです。誰にも理解してもらえない中で、そのことばが唯一の支えでした。ただ、今は私がしてきたことは『家のお手伝い』ではなく、介護という『労働』だったんだと理解しています」

この両親にとっては金銭の発生する労働だけが、労働だったのでしょうけど、客観的に見るとこれ労働力の搾取ですよねえ。

かつては、専業主婦一人に介護の担い手を押しつけていたことが、専業主婦が減った結果、子供が担い手を求められるという、家庭内での立場の弱い方から、より弱い方へ負担が押しつけられる嫌な構図は変わっていないのですね。(´-ω-`)

アオイさんのように家族の介護をする子どもたちは「ヤングケアラー」と呼ばれ、ようやく国や自治体が支援に動き出しています。

しかし、専門家は「ヤングケアラー」の問題が表面化してこなかった理由のひとつに、アオイさんのようなケースがあると指摘しています。

濱島教授
「アオイさんのように共働きの両親がいて一定の収入があると、そもそも支援の対象だと認識されず、問題が表面化しづらい。本人たちからすると、目の前の大事な家族の命を大切にすることは、人としては当然のことです。

ただ、子どもたちの人生への影響は本当に大きいものです。学校の中にスクールソーシャルワーカーを配置するなど相談窓口を設けるといった仕組みを考えていく必要があると思います」

 この彼女の場合は、祖父母が元気だった間は「子ども」をやれていた時代があったけれど、子ども時代を持つことすら出来なかった人の例もあるからなあ。

togetter.com

国も拙いと思ったのか、ようやく調査を始めたけれどどこまで対処できるのかなあ。子ども庁が成立すれば、包括的に子どもに関する問題を扱うようになる筈だから、こういうことについても、きちんと対処できるようになるのかしら?

秋田の映画館の絵看板ジブリ展へ

こういうのは、なんとなく嬉しくてワクワクする。絵看板少なくなりましたものね。

地方の映画館の頑張りが認められるのは嬉しいですね。(*≧∀≦*)

さあ、覚悟を決めてお知らせ致しましょう。昨年秋の『風の谷のナウシカ』上映時に当館で作成致しました絵看板が、なんと来週より銀座にて開催される『アニメージュジブリ展』で展示される事となりました。

地方の小さな映画館の絵看板が、まさかの晴れ舞台に飛び出します

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 そして絵看板の中に、必ず不思議な生き物がいるところが楽しい。こういう悪戯ができるのは絵看板ならではですものね。

animage-ghibli.jp

 

ご報告です。本日はてっぴーの7歳の誕生日!千葉の小学校で生まれた白色の輝く毛玉うさぎが、7年間でこんなに立派な映画館うさぎとなりました!

これからも劇場ロビーでのんびり気まま暮らしを送って参りますので、皆様どうぞよろしくお願い致します!

 

不思議な生き物がいてこその、御成座絵看板ですから

 

もはやヒッチコック映画と同じですね

 

 

 ヴァレンティの動画製作スタッフは11歳の少年に解説できるのか?

 ヴァレンティの炎上キャンペーンがあった後にこれを見つけるともの凄くタイムリーだなあという気がしますね。

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あの動画、「この詩を11歳の少年に伝わるように解説できる人だけが草迷宮のオマージュを作りなさい」で、あの炎上動画を「草迷宮をインスピレーション源として」と言われるとまったく納得できないんですよねえ。

あの動画のいったいどこが草迷宮だというんだ。どの考えても、あれを作ったスタッフ達が、この詩を自分なりの解釈でいいから11歳の少年に伝わるように解説できるとは思えないんですよね。

語れる言葉を持たない人が「クライアントの求める日本」を求めて「かつて外国で上映されて評価を得た映画」の中から題材を選んで大失敗したという気がしますね。

これ児童書なんだけど、この寺山修司の詩を「どういう意味?」と聞かれても、私には上手く答えられなかった。 11歳にも伝わる解説、大募集。

 

私が感じた事を全く言語化できなかったので、リプ欄と引用を息子と読んで感動してます。息子もいつかこの詩の意味がわかる日が来るのかもしれませんが「読む人によって、こんなに違うんだね」と驚いていたのでそれがわかっただけでも良かったと思います。Twitterって凄い…

 

息子と共有しました。あえて解釈は見せない方が良いのではないかというご指摘も確かにその通りなのですが、結果的に見せて良かったです。

息子は今日、一つの詩にこんなに色んな解釈があって正解はなくていいんだということ、また、自分の中でも解釈は変わっていくものだと知り、衝撃だったようです。

 

そして何より、親切な大人達が自分の為に(と息子は思ったようです)こんなに沢山リプや引用をくれた事にすごく感激していて、私がそれらを読み上げると真剣に耳を傾けていたし、最終的に

「今の僕はこう思うけど、きっと考え続けると思う」

と言っていました。素敵な一日でした!有難うございました!

  

 

本当は、などと言っても仕方ないんだけど、本当は詩を説明するなんて野暮なんですよ。なら最初から詩にしないで説明すればいいんですから。

いまだ名付けられていない感覚や感情をなんとか人に伝えようとするとき詩が必要になるんですよ。

 

 

 

「教師のバトン」が見せた意識のギャップ

「萩生田文科相が目指す『令和の教師像』とは?」というインタビュー記事が流れてきたけれど、その前に複数の人が書いた「教師のバトン」炎上記事についての解説記事を読んでいたから、ここまで危機感がないのも凄いなと思いました。

www.fnn.jp

「教師のバトン」について

「当初は『教師は大変だけどやりがいのある仕事だね』という気持ちを教職を目指す若い人たちに感じてもらえば」

って、教師の本音を大爆発させて環境改善の為に世間の認識を変える為じゃなかったのね。

 

「目指すは令和の教師像」はいいのだけれど、上ばかり見て足元がどうなっているのかよく見ないと高転びにすっ転ぶけれど大丈夫なのかしら?

虐待に関する本で「虐待に関する勉強会に参加した政治家の言葉で、政治家はどれだけ虐待について無知なのかと唖然とした」という言葉があったけれど、無知なのは虐待についてだけではないのでしょうね。

なんというか、意識だけは高い現場については無知な経営者の言葉を聞いているようで、とても怖い。

だって、3月中に「教師のバトン」についてこういう解説記事が出てるんだもの。

そのうえで、これかあ。

news.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp

これらの記事が出る前から「教師のバトン」について悲壮な声がどんどん纏められていたんですよねえ。

教育実習1年になる?無給で?

 

教員なのに教材研究する時間もないのはきつかった…。辞める数年前から「働き方改革」とか言いはじめたけれど、蓋を開けたら早く学校から出されるだけで業務内容や量は変わらないので、結局持ち帰ってすることになるだけの「形だけ改革」だった。

事態はもっと深刻で、根深い。

 

一昨年度に開催された諮問会議の時点で、 「教員の労働環境に課題があるから調査を」から 「教員の時間外勤務を予算に換算すると約9,000億円になります」からの 「変形労働時間制で時間外勤務をなかったことに」

こんなことにさえならなければ、#教師のバトン も違った結果になったでしょうね…。

 

キャリアパスポートだのプログラミング教育だの英語や道徳とか仕事わんさか盛り込んでくるのに 減った仕事と言えば座高とぎょう虫検査ぐらいなんだけど

 

小学校教員の競争率、過去最低の2.7倍、電通三菱電機もあるけど日本一のブラック企業は間違いなく学校です。

月100時間超の残業は当たり前、残業代も基本給の4%が教員調整額として支払われるだけで実質サービス残業です、従業員80万人、こんな会社日本にありません

 

「先生ってブラックなんでしょ?」 「先生大変そう、ちゃんと寝てね」 「そんなにいい大学出てるのに、なんで先生になったの?」

全て高校生に言われた言葉です。 新採の年は活動日の多い部活の顧問を押し付けられ、およそ100連勤、一日の睡眠時間は3時間ほど、大きな病気を2つした。


部活動保護者による署名運動 (活動日増やせ、顧問変えろなど) SNS上でのバッシング そして同僚の自死 全て新採から3年以内に起きた出来事。

辛うじて今も続けられているのは、教科指導が好きだからですかね。残念ながら後輩や生徒に積極的にはお勧めできない仕事ですね。。

 

togetter.com

前から、教師の過重労働については言われていたから現場のヒアリングの為か、と思っていたけど、どうもそうじゃないみたいですね。

「教師のバトン」に関するツイート、生々しいまでの現場の声が出ているので、労務環境の改善には、もの凄く役に立つと思うけど、大臣の反応を見ると単なる予想外の反応だったのかな?

こういうギャップって、いったいどこから生まれたのでしょう?

「時給換算するとヤバイ」と言われるくらい、教師のやりがい搾取については前から言われているしなあ。

新卒で教師になる人達に宛てたこのメッセージなんて、こんなに先生達が疲れ切っている状態で、教えられる子供達は大丈夫か不安になるし。

togetter.com

新卒で教員になる人へ。 介護福祉士などは勤続10年の人は「特別処遇改善」という制度で賃金アップします。10年ごとに永年勤続表彰を行っている企業も多くあります。

教員はというと、30時間の免許更新講習の費用約5万円を自腹で払って仕事を続けるか辞めるかの選択を迫られます。

 

教師を続ける人には罰金があるのですよ。罰金を払うのがいやで転職した。

 

私はこのバトンを投げました。薬がないと眠れず、電車にも乗れなくなり、体を壊して数少ない休みの日は通院に当てる。

教師を辞めて3ヶ月経ったけど、一昨日は「明日までに授業準備と採点をしないといけない」と焦って泣く夢を見た。こんな人を不幸にするバトンは繋がない方がいい。

 

基礎教育が死ぬのはマジで国にとって致命的なのにね…。教育に人的リソースが裂けなくなっても、向学意欲のある子供だけまともな教育を受けれれば良いなんてのは、「実利のある研究に投資してりゃ基礎研究に金払う必要なんかないだろ!」という意見と同じくらい浅はか。

 

教職そのものは素晴らしい仕事。 でもね、現実は、心身を病むほどの長時間労働、異常な業務量、パワハラ横行、残業代なし、部活動顧問の押し付け、非正規雇用の増加。公立も私立もね。 業務量を減らせ。正規雇用を増やせ。

 

"教師のバトン"...が 地獄絵図に 文科省は狙ったのか狙いが外れたのか... こんな現場の惨状を敢えて世間に知らしめて予算を勝ち取る寸法なのだろうか?

教師になる人いなくなる...

 

しかし、これだけ悲痛な声があがっていても、この状況を改善する為に必要な予算の増額を文科省が求めても、財務省は首を縦には振らないだろうなあ、と想像出来てしまうところが怖いなあ。

相変わらず、財務省は緊縮路線をやりたがっていますものね。

 

公務員がマタハラされる国

これで、この国の少子化が何故止まらないのか分からない人がいたら嗤う。

そういえば以前京都でハローワークの職員が大量に雇い止めになったことがニュースになっていましたね。

この国は、本当に面白い冗談が好きな美しい国ですね

news.yahoo.co.jp

昔は公務員て女性が結婚して子供を育てながら仕事を続けられる数少ない職業の一つだったんですよね。

よしながふみさんの「愛すべき娘たち」の中で、中学時代の思い出のシーンで

「私、将来は公務員になる。公務員は結婚して、子供が生まれても働けるってお母さん言っていたもの」

 と主人公が話していましたね。まあ、あの話のお母さんが若い頃は、石を投げれば非正規公務員だの、過重労働で心身ともに壊れた公務員だのに当たることはなかったでしょうしね。

 

 Aさんは、自治労かながわ県職労に加入して神奈川県と交渉しているが、県の担当者は交渉の場でも「民間であれば法違反であることは承知している」とも述べている。

 神奈川県は、県下の事業所に対しては、「マタニティ・ハラスメント、パタニティ・ハラスメントのない職場づくりを神奈川から!」(県HP)「働き続けたい女性のために」「応援します!ワーキングマザー」と相談・カウンセリングなどの事業を実施しているのに、他方で、自ら任用する職員の労務管理に対してはこれを反映せず、マタハラ・雇止めを行っているのだ。

 本来であれば、模範となるべき神奈川県が、民間では法違反であること承知しながら、平然と行い、10年以上勤続してきた労働者の雇用を平然と打ち切るとは、異常である。

 そして、上記の法の不備がある(公務員の壁・非正規の壁)ため、Aさんのように、妊娠・出産などを契機に雇用を奪われる非正規公務員は、神奈川県以外にも多数存在するのだ。