遅ればせながら政府がキッズラインに補助金返還要求をしたのはいいですね。規制緩和で
「今までできなかった保育ができる。これで子供達と親御さん達に新しいことができる」
という良識的な事業者
と「補助金ザクザクおいしいです」
という悪質な業者をひとくくりい保育者として扱うのは無理がありますものね。
キッズラインは、登録シッターさんからも対応を疑問視する声があがっていたし、自分の仕事に誇りを持っているプロほどあのグダグダな対応は我慢ならないでしょうね。
悪質な保育園も拙いけれど、保育園の場合は経営者がアレな人で、保育士にも問題がある人がいても、まっとうな感覚を持っている保育士という良心が残っている可能性があるけど、ベビーシッターの場合は派遣された保育士に問題があった場合、他の保育士の目がありませんものね。
よけいに質が問題となるのに、あの運営ですものね。政府が質の悪い事業者は排除するという姿勢を見せてくれて良かった。
悪質な事業者は排除し、良質の事業者は育てなければね
それにしてもキッズライン、昨年の保育士わいせつ事件の後、キッズラインに登録していたまともな保育士さんがものすごくショックを受けていたから、顧客だけでなく登録している保育士さんの為にも改善に走るだろうと思っていたけど、まだこういう状態が続いていたんだねえ。
そりゃあ、政府だっていい加減これ以上放置できなくて腰をあげるわ。それにしてもキッズライン、わいせつ事件発覚から補助金返還要求までの間、いったい何をしていたのかしらね?
内閣府はキッズラインでわいせつ事件が起こった後も、補助金対象としての認定の一時停止や取り消しをしてこなかった。
以前の記事でキッズラインのずさんな選考プロセスや虚偽レビューを含む、評価システムの問題も指摘してきたが、簡易的なプロセスにしてきたからこそ4500人のシッターを抱えるまで成長してきたとも言える。
そうして実現してきた規模を理由に、認定の一時停止や取り消しができないのであれば、補助金事業自体が砂上の楼閣だったということではないか。
結局、キッズラインに限らずマッチング型シッターは、法的責任を逃れながら補助金対象になっており、利益は派遣業者並みに享受できるという「おいしいところ取り」だ。
それに対して行政が介入できる、論理や手法の見直しが必要ということではないだろうか。