ノーベル賞受賞者が受賞会見の度に、この国の研究環境への危機感を訴えるのが恒例になっているような気がしますが、これを見たら何故いつまてたってもそういう状況が改善されないのか分かりますね。
togetter.com
文部科学省が主催する核融合に対する有識者会議に研究者ではなくホリプロ所属のタレントを委員として招く国ですもの。
そりゃあ、ノーベル賞受賞者が毎回毎回研究環境の貧困さを訴えるわ。
こんな無駄遣いばかりしていたら、本当に大事な研究へお金が回るわけがない。これがどれくらい異常なのかを一般人に伝わるようにと
「公式戦に出ることなく高校野球部を退部した一般人がメディアの力を使って突然プロ野球の監督に就任するくらいヤバイ」
と野球をたとえに出した方がいたけれど、すかさず
「彼は核融合に関しては素人なので、そのたとえは間違ってます。『高校野球部を甲子園に出ることなく中退した一般人がメディアの力を使ってプロサッカーの監督に就任するくらいヤバイ』です。」
と、訂正されていて笑いました。こういうアホなことをしているから、他にはない研究をしている研究者が自ら研究への支援を訴えないといけないのか。
・二酸化炭素回収の研究は化学の分野でかなり研究されてきていて、大学に研究者がいる。
・その上で村木風海氏が唱えている手法はどう考えてもエネルギー収支的に赤字 むしろ地球温暖化を促進している
・だいたい学士中退で専門的な能力が身に付いてるわけない。
・インフルエンサーとしてもフォロワー数が抜擢されるほど多いわけではない。
・そもそも村木氏の専門は、核融合のかの字も関係ない。科学者の倫理としてもドン引きするレベル。
こういう人物を、国の先端技術の有識者として招くとは,「文科省は『科学』の名を外したほうがいい。この国の科学政策は終わっている」と批判されても仕方がないことでしょうね。