上野千鶴子さんの東大入学式での祝辞がシェアされてきて、感動した、という言葉が多いので一応全文目を通したけれど、先週放映された「平成狸合戦ぽんぽこ」の実況ツイートのまとめの方が心に沁みましたね。
今時、男女の分断煽ってどうするの?という気もしましたし、こういう無自覚の優越感は「がんばる意欲をくじかれるひとたち」を苛立たせるだろうな、という気もしました。
東大のスピーチだから、上野さんと同じ社会階層に属する人達を想定して話しているということでいいのかな?
それなら、まあ祝辞として素晴らしいのでしょうね。最初読んだ時、東大女子を対象にしたスピーチかな?と思ったけど。
あの祝辞を読んだら、日本社会の階層化と分断は進行していて、しかも階層が複雑になっているから、自分の思想に囚われず、「今」「複数の視点から」世の中を眺めないと社会の変化を掴めきれないよな、と思いました。
学者フェミニストは弱者男性のことは目に入っていない、という批判があることを以前から目にしていたけど、あの祝辞を読んだらなんとなく納得しました。
ちょうど、橋下健二さんの「新 日本の階級社会」と鴻上尚史さんの無意識の優越感についての文章を読んだばかりだったのですよね。
だから、まあ、ああ、なるほどな、と。弱者、強者という枠組みで考えることに慣れていると、その枠組みから離れて考えることが出来にくくなるのかしら?
確かに多様な価値観と異文化との交流が何故必要なのか?ということを教えてくれる祝辞ですね。