火曜日の思索メモ

思ったこと、考えたことの記録です。

名称変更から見える政治家としての差

それにしても地味だの、発信力がないだの散々メディアには叩かれたけれど、実務に関しては菅さん有能だったんですね。

官房長官時代、若手議員が子ども虐待が官庁間の役割の隙間に落ちてしまっている現状と、それを解決する為に包括的に子どもに関する問題を担う「こども庁」の必要性を訴える勉強会を開いた時、わざわざ主催者を呼びとめて

「僕、あれだけは成立させるからね」

 と口にしていますからね。虐待問題について

「虐待に関することなんて、票にならないから誰もやりたがらないんですよ。僕、議員でなくなることが決まった時、誰でもその仕事を引き継げるようにしておきましたけれど、結局僕が再び議員になるまで誰もやりませんでしたから」

 そう語っていた勉強会の主催者が官房長官がそう口にしたことについて

「正直なところ、もの凄く感激しました」

 と、言っていましたね。若手議員が提言した、他の議員が見向きもしない面倒な企画でも、それがやるだけの価値があるのか。国や社会にとって必要なものなのかを即座に判断できるだけの頭があるんですね。

 こども庁が提言されてから、自分達の利益になると寄って来て、名称を変えたがった議員達とはえらい違いですね。